プロ家庭教師 飯田友一が、親御さんにとって本当に必要な受験情報を本音で公開しています。

(5)「やるべきこと」って何?

(5)「やるべきこと」って何?

ご家庭に私がうかがった際によくある状況をまず再現したいと思います。
====================
お母さん:
「うちの子(太郎君)、基礎はできているんですが、応用ができないのです・・・」

私   :
「そうですか。わかりました。じゃ、太郎君。とりあえず、この算数の問題、解いてもらえる?」

太郎君 :「・・・。・・・。・・・・。」

お母さん:「(無言で頭を抱える)」

私   :「じゃ、ヒントをあげるね。○×△□・・・」

太郎君 :「え~と? そうすると、こうしてああして・・・」

お母さん:「(再度、無言で頭を抱える)」

私   :「そうそう、そこをこうしてああして、こう考えるとどうかな?」

太郎君 :「わかった!!!」
ということが多いです。。

そして、お子さんが問題を解いた後のお母さんと私の会話です。

お母さん:「う~ん、全然理解できていませんね・・・基礎が・・・」
私   :「ということです!」
====================
その後、具体的にどのように勉強をすればいいのかをお母さんに事細かに説明をします。

実は、このような状況になることが結構多いのです。

応用問題ができないのは、応用問題以前の問題として、基礎がしっかりと身についていないことがほとんどです。

基礎が身についているようにみえて、どのような仕組みで解くのかを全く理解せず、「丸暗記」している子が結構多くいます。

そういう子の特徴として、以前は成績が良かったのに学年が変わってから、少しずつ少しずつ、成績が落ちてくるということがあります。

「丸暗記」で、点数が取れていた時はいいのですが、少しひねった問題が出ると、「それ、まだ習ってない・・・」という言葉が出てきます。

こういう子の場合、解答を1回みれば、解き直しができるので、親御さんはてっきり「きちんと理解している」ものと勘違いしてそのまま見過ごしてしまいます。

どこまでお子さんがきちんと理解しているかを判断する簡単な方法は、比較的簡単な問題の解き方をお子さん自身に説明させてみることです。
どういう考え方で解くのかをお子さん自らに説明させると、驚くほど理解していないことに驚愕するかもしれません。

是非、皆様のお子さんにも試してみて下さい。「やるべきこと」が明確になります。